動画をフリックして簡単ショッピング!オムニ7の動画コマース体験レポート

  1. テクノロジー

2018年8月に、セブン&アイホールディングスが『フリックショッピング対応動画』を公開しました。

これまで動画はECサイトの宣伝ツールとして活用されてきましたが、動画からそのまま買える「フリックショッピング」はまったく新しい購買方法として提案されたものです。

参考:セブン&アイホールディングス プレスリリース
http://www.7andi.com/dbps_data/_material_/_files/000/000/003/081/20180806omni7b.pdf

フリックショッピング対応動画の体験を通し、動画コマースの可能性を探っていきます。

目次

動画コマースの考え方

楽天やAmazonに代表されるようなEコマースのインターフェースはここ20年変わっていません。商品を効率的に検索・比較するために出来上がったインターフェースです。

現在WEBの役目が変化しつつあり、Eコマースは単なる「売り場」というだけでなく、ブランディング、マーケティング、プロモーションまで含めたPRの場ととらえられるようになってきました。デジタルマーケティングの実践場としてのEコマースに変化しつつあるのです。

メディア媒体として展開するECサイトや、SNSを効果的に活用したECサイトも登場してきていますが、ここ数年特に注目されているのが動画を使ったコマース手法です。

ライブコマースの盛り上がり

2017年にはインフルエンサーがライブ放送を通して販売を行うライブコマースが日本でも盛り上がりを見せました。
新しくプラットフォームを立ち上げる企業も数社あり、ライブコマースは次世代のECとも捉えられていました。

しかし、

  • コンテンツを作るコストや労力がかかる
  • ECサイトそのものにファンがつくかどうかは未知数

などの課題があり、既にサービスを終了したものもあります。

VRコマースの提案

同じく2017年、VRコマースがリリースされました。
VR画面上で実店舗と同じように店内を移動し、気になった商品をクリックするとそこから購入できるというものです。

VRコマースのメリットとして、スマホやタブレット、PCからでもブラウザ画面を通して「いつでもどこでもお店に行ける」ことがあり、ネットショップと実店舗の垣根を超えた購買体験は目新しさがありました。
しかし、以下のような点が課題として挙げられています。

  • 商品の購入に対し、誘導する施策が必要
  • 実店舗の賑わいがなく、ワクワク感やエンターテインメント性が低い

従来のECサイトでは商品名を元に検索を行ったり、レコメンドから購入を行ったりすることができます。しかし、VRコマースでは実店舗と同様に店内に陳列された商品を探すことになるため、実店舗でスタッフに相談するように、チャットボットが接客を行うなどの施策が必要となります。

フリックショッピング対応動画体験

スマホからでも気軽に購入できるシステムで、「欲しい」と思った時にすぐ買える、動画コマース。

実際にオムニ7のフリックショッピング対応動画を見ていきましょう。

https://www.omni7.jp/general/static/omni7videocommerce

トップページに掲載されているフリックショッピングの使い方では、4ステップで購入ができると解説があります。

https://www.omni7.jp/general/static/omni7videocommerce

動画の種類は、

  • 使用シーンを見てみよう!
  • 実演販売
  • 商品ポイント解説

といった動画の手法および気になる商品から選択できるようになっています。

https://www.omni7.jp/general/static/omni7videocommerce

ここでは「使用シーンを見てみよう!」の動画を再生します。

最初にフリックショッピングに関する説明が入ります。

https://www.omni7.jp/general/static/omni7videocommerce

動画上でフリックすると、商品がストックされます。

https://www.omni7.jp/general/static/omni7videocommerce

ストックされた商品をクリックして、オムニ7の商品詳細ページへ移ります。

商品詳細ページへ

この後は、カートに入れて通常通りネットショッピングを行います。

カートに入れてネットショッピング

フリックショッピング対応動画のメリット

商品がどのように使われるのか、使用シーンを見ることでイメージがわきやすく、また動きのある商品の場合は実際に動いている様子を見ることで納得度が上がる効果もあります。

さらに、フリックショッピングでは店舗の実演販売やテレビショッピングをイメージした動画や、商品ポイントを分かりやすく説明した動画など、顧客の知りたい内容を表現手法を変えて用意しているのがポイントです。

商品の使用シーンだけでは購買意欲が低くても、詳しく解説した動画を見ることで納得度が上がる可能性もあります。

どんな動画が一番購買につながるのか、今後の分析にも役立つでしょう。

改善を期待するポイント

今後は改善が期待される点として、以下のようなポイントが気になりました。

買える商品が限られている

今回オムニ7で公開された「フリックショッピング対応動画」では、買える商品が限られており、また1つの動画につき1点の商品しか買うことができません。
動画内に表示されている別の商品がほしいと思っても、ついで買いができないため、エンターテインメント性が少し薄いと感じます。

たとえばビールサーバーであれば、カートに入れた後におススメ商品として限定の地ビールやワインなどが表示されていればまとめ買いにつながるかもしれません。

動画の前に必ず説明が入る

フリックショッピング対応動画の説明が各動画の前に流れるため、離脱の原因になるのではないかと感じます。
youtubeのスキップ機能のように簡単に飛ばすことができれば、説明が不要なユーザーにも利便性が高くなるのではないでしょうか。

動画そのものをシェアできない

フリックショッピング対応動画では現状では動画の最後にSNSボタンが現れ、動画のページをシェアすることができるようになっていますが、動画そのものはシェアできません。Youtubeやinstagramなど主要なSNSでは、動画はそのままシェアすることができます。商品動画そのものをシェアできれば、より拡散力がアップするでしょう。

動画コマースの可能性

動画コマースはまだまだ未知の部分が多くあり、実証実験を行ったうえで改善を加えていくことで、これまでのECサイトには不足していたエンターテインメント性の高い新しいEコマースが生まれる可能性を秘めていると考えています。

デジタルマーケティングの領域にも関わる、AIチャットボットやデジタル接客を組み合わせることで、実店舗では当たり前に行われている「接客」を動画コマースやVRコマースに取り入れ、顧客満足度を上げていく必要もあるでしょう。

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